12月 牧師からの言葉

「今日、ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。」

                 ルカによる福音書第2章11節

クリスマスおめでとうございます。

教会のカレンダーによれば、今年は11月28日(日)から新しい一年が始まりました。その日からアドベントも始まります。アドベントは降臨節とも言われ、クリスマスを迎える準備の期節にあたります。アドベントは約4週間です。そして、アドベントが明けるとクリスマスです。

羊飼いたちは野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていました。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしました。羊飼いたちは非常に恐れました。その時、天使は伝えました。

「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」

天使の知らせは羊飼いに届けられました。誰よりも先にこの知らせが羊飼いたちに届けられました。これはとても大切な意味を持ちます。羊飼いたちは貧しいもの、弱いものの代表です。世間では周辺におかれた人たちです。その人たちに、真っ先にうれしい知らせが届けられました。この出来事は、今困難にある人に希望を与えます。神様の思いは、今、困難な中にある人、貧困の人、助けてのない人、悲しんでいる人に、神様の愛が届くことだと思います。慰めの言葉だけでなく、実感として、神様の愛、また神様の恵みを感じられることだと思います。救い主の誕生の知らせは、羊飼いたちに希望の光をもたらせました。羊飼いたちは心を揺さぶられ、ベツレヘムに行くことを話し合いました。そして、飼い葉おけに寝かせてある乳飲み子を探し当てました。

羊飼いたちは喜びの知らせを信じ、会いに行ったがゆえに、救い主に会うことができました。この出来事は、羊飼いたちに喜びを与えただけではありません。彼らは新たに喜びの知らせを伝えるものと変えられました。

わたしたちはこの喜びの知らせ伝えられました。その喜びを感じつつ、わたしたちも喜びを分かち合いたいと思います。