「イエスは、『さあ、来て、朝の食事をしなさい』と言われた。」
ヨハネによる福音書第21章12節
今回は、ヨハネによる福音書第21章1節から14節のところからです。小見出しは「イエス、7人の弟子に現れる」です。
復活されたイエス様が弟子たちに現れたお話の一つです。イエス様はティベリアス湖畔で、また弟子たちにご自身を現わされました。7人の弟子が一緒にいました。7人はティベリアス湖に漁に出ました。けれどもその夜は一匹も魚がとれませんでした。
既に夜が明けたころ、イエス様は岸に立っておられました。けれども、弟子たちは、それがイエス様だとはわかりませんでした。
イエス様が「子たちよ、何か食べ物があるか」と言われると、彼らは、「ありません」と答えました。イエス様は言われました。「舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。」そこで、弟子たちはその通りにしました。するとたくさんの魚をとることができました。
漁から戻ってくる弟子たちに、イエス様は食事の用意をして待っておられ、「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と言われました。弟子たちはだれも、「あなたはどなたですか」と問いただそうとはしませんでした。弟子たちは主であること知っていました。
はじめはイエス様のことがわからなかった弟子たちですが、信仰の目が開かれ、復活されたイエス様だとわかりました。復活のイエス様はだれにでもわかる姿で現れるのではないのです。けれども、信仰の目が開かれた人には復活のイエス様を知ることができます。
イエス様は弟子たちと共に食事をされました。イエス様は、浜辺で彼らのためにパンと魚を準備しておられました。とれた魚を数匹持ってこさせ、弟子たちを朝食に招かれました。そして、イエス様はパンをとって弟子たちに与えられました。魚も同じようにされました。イエス様は弟子たちと食事を分かち合われました。この食事はイエス様の愛が詰まったものでした。ただ弟子たちの胃袋を満たしたのではなく、イエス様と共に過ごした豊かな時を思い出させる心をも満たすものでした。食事の中に込められたイエス様の愛の恵みをここに見ることができます。わたしたちには聖餐式が与えられています。わたしたちも共にイエス様の愛の恵みを分かち合いたいと思います。