8月 牧師のメッセージ 

「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」

               ルカによる福音書第10章2節

今回のみ言葉はルカによる福音書第10章1節から12節のところからです。(聖書日課C年の特定9)福音書の小見出しは「72人を派遣する」です。

ある時、イエス様は72人を任命して、ご自分が行くつもりのすべての町や村に二人ずつ先に遣わされました。

まず、72という数字が気になるところです。この72という数字は旧約聖書において、全民族を表しているそうです。そのことをふまえると、イエス様の宣教の目指すところが最終的に全世界へ向けられていたと読み取ることが出来ます。ただし、この時点では、イエス様の弟子たちはユダヤ地域に限定して派遣されたと見てよいでしょう。

イエス様は弟子たちの派遣に対して、いろいろなことを言われました。その最初に言われたことは、「収穫は多いが、働き手が少ない。だから、収穫のために働き手を送ってくださるように、収穫の主に願いなさい。」というものでした。

収穫は多いのです。収穫量に対して、働き手が足りないのです。今も昔も、働き手が足りないのです。

そのためにも、イエス様は働き手を送ってくださるように神様に祈りなさいと言われます。これはわたしたちにも言えることだと思います。どの教会でも、いろいろな課題があります。しかし、働き人が少なくなり、困難を抱えています。まずこのような祈りを強く意識したいと思います。

教会に招かれ、教会の信者となることは、働き手となることです。働き人には年齢に関係なく神様のみ業に奉仕することができます。その人その人にあった奉仕の業があるのです。

もう一つ大切にしたいことは、「平和の子がそこにいるなら、あなたがたの願う平和はその人にとどまる」というみ言葉です。

弟子たちが願う平和が大切なのです。神様の平和が弟子たちの願う平和となり、それが他の人へと伝わっていきます。わたしたちがまず、神様の平和を正しく受け止めることが必要なのです。わたしたちの願う平和が、神様の平和であるように、わたしたちはいつも神様に心を向け神様の願われる平和を正しく受け止めていきたいと思います。そして、神様の平和を絶えず願い求めるものでありたいと思います。